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七色星団におけるドメルの失敗の検証

皆様こんばんは!
以前アップした「ガイペロン級多層宙母の真実②」の中で、七色星団戦におけるドメル将軍の失敗について少し触れました。
今回はこの件についてもう少し突っ込んで検証してみたいと思います

七色星団におけるドメルの失敗とは


2199第19話及び第20話で描かれた七色星団決戦は、沖田艦長とドメル将軍の互いに知略を尽くしたまさに名勝負というべき戦いが描かれました、
しかしこの戦いの中で、ドメル将軍は明らかに致命傷というべき二つのミスを犯しており、それがヤマトの勝因につながっています。
その致命的なミスとは
第1に、「バルグレイ」を突出させ過ぎたこと
第2に、ガイペロン級の「ランベア」と「シュテルグ」を同行させてしまったこと

です。
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ヤマトとの初の戦いとなる第15話において、ドメル将軍はほぼ完ぺきというべき作戦を立てており、その采配にも一切のミスは存在していません。
もしあの時ヒス副総統から帰還命令が出されていなければ、文字通り、あの時点でヤマトを沈めることは可能だったでしょう。
これほどの名将が、なぜ七色星団決戦ではあのようミスを出してしまったのか。
前回の記事においては、そもそもガミラス帝国軍人は十分な空母機動艦隊運用のノウハウを持っておらず、名将であるドメルもその例外では無かったと書きましたが、果たしてそうでしょうか?
私はドメル将軍が七色星団でこのような采配をしたのはもっと深い理由が複数あったのではないかと考えます。

七色星団におけるドメルの作戦の流れ


まずおさらいとして七色星団におけるドメルの作戦を簡単にまとめるなば、
①戦闘機部隊によってヤマト航空隊を拘束
②航空戦力が無くなったヤマトの上空に瞬間物質転送機によって爆撃隊を転送、ヤマトのレーダー及び対空兵器を沈黙させる
③重爆撃機ガルントを転送、特殊採岩弾で波動砲を無力化
④次元潜航艦UX-01で特殊部隊をヤマト艦内に潜入、ユリーシャを確保
⑤雷撃隊を転送、止めを刺す

となっています。
こうしてみると、④がかなりの制約になっていることが分かります
実際、②の爆撃隊の攻撃でヤマト本体にあまりダメージを与える事が出来なかったこと―この時、艦橋をつぶしておけば良かったのですが、ユリーシャがいる可能性を考慮してできなかったのでしょうーがのちにヤマトの反撃を許してしまうことにつながってしまいます。
また、この制約のおかげで特殊採岩弾を即座に爆発させることができなかったこともドメル艦隊敗北の原因となっています。
デスラー総統からユリーシャ確保の勅命を受けた時、ドメル将軍は「厄介なことになった」と漏らしていましたが、それはまさに正しかったということですね。
しかし、ドメルがこの作戦を立てた段階ではこれらはそこまで致命的なものでなかったと思われます。
むしろ、このドメルの作戦が根底から崩れた原因は、早期のバルグレイの喪失です。
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これにより帰還したヤマト航空隊によってヤマトへの止めを担当した雷撃隊が壊滅することになり、この結果、ドメル将軍は自らが艦隊を率いてヤマトに止めを刺す決断をすることになりました。
いわば、「バルグレイ」の喪失がドメル艦隊そのものの敗北につながる最大の原因と言えます。
何故、このような「バルグレイ」の突出は起きてしまったのか

バルグレイを突出させ過ぎた理由


まず結論から言うならば、のちの雷撃隊や重爆撃機で意表を突くために戦闘機部隊には瞬間物質転送機を使用しなかったことが突出の最大の原因と言えます。
これはあくまで私の勝手な想像ですが、この時、ドメルが運用していた航空機はどれも旧式であったこともあり、足が短かったのではないでしょうか。
つまり、本来ドメル艦隊がいる位置からヤマトに向かって航空機を発進させた場合、運用している航空機の搭載可能な燃料ではせいぜい片道程度の航続距離しかなく、戻ってくることはできなかったと思われます。
その為、戦闘機部隊に限っては母艦との往復が可能なようにヤマトとの距離を詰める必要があり、バルグレイ単艦での突出をさせざるを得なかったと思われます。
さらに、バルグレイ艦長はヤマト航空隊との戦闘での燃料消費を考慮して、戦闘空域にまで艦を前進させたのではないでしょうか。
これは艦の喪失につながる危険な行為でしたが、それだけバルグレイ艦長がバーガーたちの身を案じていたと考えるとわりかし納得できる行動です。
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ガミラスのモデルは第二次世界大戦時のナチスドイツであるといわれていますが、初期に行われたイギリス最大の航空戦、「バトル・オブ・ブリテン」でドイツが敗北した最大の原因は、ドイツ航空機の足の短さであるといわれています(護衛の戦闘機部隊が長くイギリス上空にいられなかったため損害が増えた)
バルグレイの喪失もこうしたドイツの敗因を重ねたものなのかもしれませんね

何故、ガイペロン級空母を同行させたのか?


次に、最後の砲撃船においては「ランベア」と「シュテルグ」を同行させた件です。
この判断ミスはそこまで戦況を左右したものではありませんが、2隻の喪失(「ランベア」は辛うじて生還)の原因となってることを考えると見逃せない判断ミスです。
そもそもあまり砲撃戦に向かないガイペロン級を同行させることはほとんど意味がありません。
しかも、雷撃隊をほぼ全機喪失している「シュテルグ」はともかく「ランベア」はまだ十分な爆撃隊戦力を残しており、ヤマトへの直接攻撃を担当するドメラーズとダロルドに合わせて後方から爆撃隊を発艦させ、ヤマトを攻撃させたほうがまだ効率的です。
何故そうしなかったのか。
これについては心理的な理由運用的理由があるのではないかと思われます。
まず心理的な理由としては、今回の戦いドメルはゲットーやクライツェと言ったドメル子飼いの部下を失いましたが、ランベアに乗っていたバーガーは彼らと非常に仲が良く、もしランベアとシュテルグを分離して後方に配置した場合は、バーガーが暴走する可能性があったのではないでしょうか(実際、方舟で再登場した時は似たようなことを起こしています)。
その為、バーガーの暴走を抑え、彼に留飲を下げさせる一番の方法としては、「ランベア」を同行させ、バーガーにもヤマトの最期を見せてやるのが良いと考えたのではないでしょうか。
一方、シュテルグも、シュテルグだけを置いてゆくわけにもいかず、また、彼らの戦友もヤマトの戦いで大勢失われているので、同様に彼らにもヤマトの最期を見せてやろうと思ったのでしょう。
これは一つには、ヤマトはこれまでの攻撃で戦闘力はほぼ失われているとドメルが判断していたことも大きいと思われます(爆撃と不十分とはいえ雷撃を受けているわけですからこのように判断してもおかしくありません)。
また仮にヤマトが攻撃力を残していたとしても、ドメラーズとダロルドの砲撃で短時間で沈められると思っていたのではないでしょうか。
その為、ガイペロン級2隻を同行させたとしてもそれほど危険はないと考えたのかもしれませんね。

次に運用的理由については、上のバルグレイ喪失の原因にも書きましたが、ランベア搭載のスヌーカも足が短く、瞬間物質転送機無しでヤマトへの攻撃は不可能だったのではないかと思います。
また、通信やレーダー性能を向上させていた「バルグレイ」はともかく、旧式の「ランベア」と「シュテルグ」はそれらの性能が著しく劣っており、七色星団宙域では距離が離れてしまっては通信が取れなくなってしまう可能性があったのではないかと思われます。
そのため「ランベア」と「シュテルグ」を後方を残した場合は戦力としては完全に無意味になってしまうので、「ランベア」の航空戦力を活用するケースを考慮して、危険であっても戦闘宙域に連れてくる必要があったのではないかと思われます。
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まとめ


以上のことを考えると、七色星団におけるドメルの判断ミスは、ドメル自身にもどうにもならないことが原因であったのかもしれません。
これはある意味ドメルに旧式兵力しか回さなかったガミラス上層部のツケが回ってきた感じですね。
また、ドメルの予想よりもはるかにヤマトがタフであったことも失敗の原因であると思われます。
特に攻撃隊は壊滅させたとはいえ、ある程度の雷撃は成功させたのにヤマトに十分な反撃能力が残されていたことは完全に誤算だったと思われます。
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これに関しては、完全にドメルの経験不足が原因であったのでしょう。
恐らく空母機動艦隊で敵艦隊をたたくというのはドメルにとっても初めての経験であり、空母艦載機の戦果を過大に過信してしまった可能性があります。
七色星団においてドメルは考える限り最善手をうっていますが、最後の最後に空母機動艦隊司令官としては経験不足が出てしまったと言えるかもしれません。

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コメント

鹿嶋少将

けしてドメルは経験不足などでは無いと思います。
まず、敗因はデスラー直の「ユリーシャの保護」命令です。
ヤマトを沈めるだけなら旧式の艦ではあったが、勝利してたでしょう。
デバッケもスヌーカーも足が短い訳では無く、不意討ちをしなくてはならない「ユリーシャ保護」が足かせと成った故に取らざるを得ない作戦です。
※旧作は別。
デスラーの直命令がなければヤマトを沈めてましたね。たとえ、UX01が参戦してなくても。
だからバーガーは手加減した。メルヒを止めてまで。
「俺たちの任務は、ここまでだ。」と言っていた事から、スヌーカーの時点で沈める事が可能でした。

山城2199

Re: タイトルなし
鹿嶋少将様、コメントをありがとうございます。
また的確な反論、ありがとうございます!

> まず、敗因はデスラー直の「ユリーシャの保護」命令です。
> デスラーの直命令がなければヤマトを沈めてましたね。たとえ、UX01が参戦してなくても。
> だからバーガーは手加減した。メルヒを止めてまで。
> 「俺たちの任務は、ここまでだ。」と言っていた事から、スヌーカーの時点で沈める事が可能でした。

私もこの点に関しては同感です。
ただしドメル将軍はこのような制約があったうえでもなおもヤマトを沈めることができると思っていたと思われます、
その前提が崩れたのはやはりバルグレイの喪失によるヤマト航空隊の拘束が不可能になったことが一番大きいのではないかと私は考えております。
またドメルが機動艦隊の司令官として経験不足かどうかは水掛け論になりそうですので、これ以上は延べません。
基本的にこのブログに書かれている考察は私の勝手な想像にすぎませんので、このような解釈もあるとあり得る程度に捉えていただければ幸いです!
もちろん、反論も大歓迎です!
今後ともよろしくお願いいたします!
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山城2199

福岡に住むヤマトファンです。
よろしくお願いいたします。

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