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【コラボ記事】次回作予想・後編

皆様今晩は
前回アップした次回予想の後半、一気に行きます!!
なお、画像準備中のため後日若干手直しする予定です。

~ 消えた友 ~ 

 新天地を求めてアンドロメダ星雲方面で調査中のデスラー艦隊が、何者かの攻撃を受けた。アンドロメダ型艦の艦長を務めるバーガーから、地球-ガミラス連合艦隊に「未知の敵と遭遇」との連絡が入るが、そのままデスラー艦隊との連絡が不可能になったのだ。
 数日後、ガミラス星域付近で訓練中の「銀河」に乗艦しているサーシャが宙域の「空間の歪み」をその特殊能力で察知し、古代は次元ソナーを使って当該宙域の捜索を始める。
そして別次元でヴォルフ・フラーケン大佐が指揮を執る、次元潜航艦 UX-01を発見する。
しかし、フラーケンはじめ全乗員は意識不明の状態で、艦は航行がやっとの状態のダメージを受けていた。何とか通常次元にUX-01を引き揚げた銀河は、UX-01を曳航しながらガミラス星域に戻りつつ、ヤマトとアンドロメダに連絡を取り、事態の究明にあたることにした。
アンドロメダのメインフレームとアナライザーを使って、真田がUX-01のレコーダーを分析すると、事態が見えて来た。

デスラー艦隊を襲ったものは、過去に存在したいかなる兵器とも異なるもので直径200kmほどの大きさの、球体状の物質だった。
しかも、何故かこちらのレーダーでは感知できず、デスラーたちはいきなり出現したこの球体に、何もできず「吸い込まれた」らしいという事が解った。
UX-01はその球体のエネルギーでその艦体を引きはがされながら、別次元に潜航することで何とか離脱できたようだった。然し、通常の「引力」とは異なる球体エネルギーに乗員は耐えられず、全員意識不明となったのだ。
 
 UX-01を修理する一方、古代・銀河艦長,真田・アンドロメダ艦長,島・ヤマト艦長、そして、意識を回復したフラーケン艦長らが連日対策会議を開いていた。
 アンドロメダのアナライザーに加え、新型AIを装備したヤマトの白アナも加わり、徹底的な仮説設定が行われた。
 「理論的な裏付けはないが。総統たちはあの球体の中でまだ生きている気がする。我が艦隊が襲われたとき、吸い込まれていく各艦自体は無事だった。もちろん、ダメージは大きいだろうが・・・。」とフラーケンが冷静に記憶を辿りながら周りに語る。
 「あのデスラー総統だ。冷静に状況を見て、的確に艦隊を統率していると思う。」と真田もさらに冷静に発言する。
 「フラーケン大佐には、暫く休養を取ってもらいながら、UX-01の修理の指揮を執ってもらい、我々は先にその宙域に移動しよう。」と古代が提案すると、反対する者はいなかった。

 「銀河の訓練生はどうする?彼らは退艦させ、ヤマトからベテランを補充するか?」という島の提案に、古代が応えた。
 「訓練生も、いつまでも訓練生のままでいるわけにはいかない。当然、志願するか否か、意思確認はするが。」
 結局、銀河の訓練生は、一人も欠けることなく志願した。
 数日、宇宙ドックでヤマト・銀河・アンドロメダが最終点検を行う間、古代はバレル首相を官邸に訪ね、調査方針の説明を行った。
 「せっかく平和が訪れ、ガミラスも地球も復興に手を携えているときに、再びこんな事態になってしまった。現状では古代艦長にお任せするしかない。よろしくお願いします。」
「全力を尽くします。首相。」
 「寿命が尽きかけているガミラスとイスカンダルのために、我が総統が自ら力を尽くされていたというのに・・・総統に万一のことがあったら、ガミラス臣民がどれだけ落胆することか。」
 「デスラー総統は生きています。何度も彼と戦ってきた私にはわかります。」
 首相官邸を辞した後、古代は病院にフラーケンを見舞った。
 「情けない話だが、今は古代艦長たちを頼るしかない。UX-01の整備が完了したら、すぐに追いかけるつもりだ。」
 「大佐。今回の件、私は最後に頼りになるのは次元潜航艇、という気がしているんです。しっかりと準備を整えていただきたい。では。」
 フラーケンの病室を出ると、古代を一人の男が待っていた。
 「古代艦長っ!お久しぶりです!」
 「おおっ、藪!藪じゃないか!」
 「ハッ!今はヤーブ・スケルジであります。UX-01・フラーケン艦長麾下で、機関部に勤務しております!」
 「そうかあ・・・君は亡くなられた徳川機関長の直弟子だからなあ。フラーケン大佐もいい釜焚きを得て、喜んでるだろう。」
 「おやっさんの墓参りにも行けず、何より、あの時は本当に申し訳ないことを・・・」
 「もういいじゃないか。藪、いや、ヤーブ。今では我々は同盟軍だ。何より、ガトランティス戦役を経験してしまえば、ガミラス戦役、そしてイスカンダルへの航海は、遠い昔のことのようだよ。」
 「古代さんっ」藪の目にみるみる涙が溢れてくるのを受け止めるように古代は、
 「今、ヤマトに徳川さんの息子さんが機関部員として乗艦している。この件が片付いたら、是非、おやっさんの話をしに行ってくれ。おやっさんも喜ぶよ。」
 「は、はいっ!・・・早く艦を動ける状態にして、すぐに追いつきます!」
 「期待してるぞ!ヤーブ!」と自ら地球軍式敬礼をして、古代は踵を返した。まだ回復途上の体ながら、藪は姿勢をただすと、やはり地球軍式敬礼で古代を見送った。積年、心の奥底に澱のようにたまっていたものが消えた、爽やかな表情で。

~ 出港 ~ 

 最終点検を終え、旗艦を銀河としたヤマト,アンドロメダら地球-ガミラス連合艦隊は、デスラー艦隊が消息を絶った星域に向かった。

 その後を1光年ほどの間隔を空けて、旧ガミラス艦隊を中心とした戦闘群が後を追う。

 敵の正体がわからない以上、リスクを回避するためには、限りある戦力を分散して、全滅は回避しなければならない。
 もちろん、目的はまずデスラー艦隊の救出であり、そのためには探査・分析能力に優れた銀河を中心に、万一の戦闘に備えて歴戦のヤマト,アンドロメダを先発させるのは妥当な作戦と言えた。

 目的星域へ向かう最中も、アナライザーと白アナを中心に、仮説検証は継続された結果、ある仮設にたどり着いた、との真田からの呼集で、主要クルーはアンドロメダの作戦会議室に集合した。
 「結論から言うと、デスラー艦隊が吸い込まれた物質は、位相の異なる次元に存在する、小宇宙だと思う。」
 「・・・・・????」同席したクルーたちの怪訝な表情を楽しみながら真田が続ける。
 「直径は200kmほどだが、恐らく中に入ってしまえば、我々の宇宙と同サイズ、いや、それ以上の広がりのある宇宙空間だと考える。背景放射から想定される質量からの推定だ。」 
「ブラックホール?」島がまだ理解できない、という表情で尋ねる。
「この先は、今回の解析の功労者に説明してもらおう。」と真田が視線を送った先に、白いアナライザーがいた。
「ブラックホールは超質量で自身もどんどん収縮していきます。この天体は収縮することなく存在している点で、ブラックホールとは異なります。」白アナの艶っぽいボイスで説明されると、わかったような気になってくるな。と、島は心の中で苦笑した。
「この天体は、特異点もなく、安定した状態で存在しています。そのため、こちらのレーダーやセンサーでもただの『空間』としてしか認識出来なかったと推測します。」
「ブラックホールでもないのに、何故、デスラー艦隊は引き込まれたんだ?」
「重力で自然に引き込まれたものでない以上、この天体が自発的に『呑み込んだ』と推測します。」
「デスラー艦隊は、『捕食』されたのか!?」
「そういうことになるな。この天体、といっていいかわからんが、これは何気なくこの宇宙に存在しながら、本能に任せて、この宇宙の『物質』を捕食しているんだ。」と真田が引き取った。
「何のために?」と古代。
「それはわからん。習性なのか、何者かが操作しているのかも・・・。とにかく、この宇宙のあるポイントが、全く普通に他の位相、すなわち宇宙と接触している、ということだ。」
「いままで何故出会わなかったのだろう?」と島。
「考えてもみたまえ。我々もガミラスも、この宇宙全体から観たら、ほんのわずかな空間を知っているに過ぎない。であれば、未知のものと遭遇しない方が不思議だ。」
「で、対策は?」古代の質問に真田が厳しい眼で応える。
「外側からの調査は不可能だ。可能な限りの防御策を講じた上で、敢えて『食われる』ことで中に入ってみるしかないな。どうする古代、島?」
「後続の艦隊に状況を知らせ、彼らに安全圏からモニタリングさせた上で、我々は『食われる』ことにしよう。真田さんは残って、状況を分析していただきたい。」と古代。
「アンドロメダは白アナに任せ、私とアナライザーはヤマトに移ろうと思う。島艦長、許可を。」と真田。
「・・・真田艦長。アナライザー。ヤマトへの乗艦を許可します。」と島が応じる。
「白アナとアナライザーは、この位相の違う二つの空間同士で、通信を可能にする方法を検討してくれ。」と真田の指示で、会議は終わった。

銀河の艦著室。
アンドロメダから戻った古代を、サーシャ・澪・イスカンダルが訪ねて来た。
 「叔父様、いや、艦長。私の直感ですが、今回の捕食天体は「バランサー」だと思います。」
 「バランサー?」
 「イスカンダルに古くから伝わる言い伝えに出てくる架空の存在です。この宇宙の物質とダークマターなどの暗黒物質の質量バランスを取るために存在するという。」
 「・・・・測定可能な物質と同量存在するというダークマター。その均衡を保つのが目的か・・・それはどうやって生成されたのだろう?」
 「イスカンダルの言い伝えでは、この宇宙には『産み出す』存在と『滅する』存在が、同量存在する。それゆえに、争いも絶えることがない。と言われています。それゆえイスカンダルは、無意味な拡大主義を改め、その宇宙の法に従うことを決めたのです。」
 「ということは、我々がいくら平和を求めても、この宇宙から諍いが消えることはない、ということか?」と古代は寂しげな目で姪の顔を見た。
 「そういうことになります。虚しいことですが。」
「あのガトランティスとの闘いも、無限に存在する諍いのひとつ、ということか。」古代はガトランティス戦役で亡くした戦友たちのことを思い出していた。
「では今回の事件も、この宇宙にとっては、大したことではないのだな。」
「俯瞰的には、そう言えます。が、叔父様たちも私たち訓練生も、命を懸けることに意義を感じています。ひとりひとりにとっては、とても大きな意味をもつと思います。」
「そうだな。縁あって、この小さな存在で生まれて来た我々だが、同時に自分たちが全く及ばない大きな存在があることも理解できる。その上で、足掻き続け、答えを求めるのも意義のあることだろう。怖くはないか?澪。」
「叔父様とご一緒出来ますから」
「希望はある。と信じて進もう。」

~ 捕食 ~ 

 先発艦隊は、デスラー艦隊が消失した星域に近づいた。
 古代は、セーン・守・イスカンダルを艦長室に呼んだ。
 「セーン・イスカンダル、入ります!」
 「入れ」
 部屋に入ってきたセーンは、若い頃の古代守に本当によく似ている。思わず「兄さん」と声を掛けたくなるほどだ、と古代はいつも思う。
「甥っ子だからという特別扱いではない。訓練結果を見て、君を戦闘班長に任命する!」
「ハッ!謹んで、拝命しますっ!」
「今回の任務は、生還も危ぶまれる任務だ。万一のことがあったら、イスカンダルの血脈は途絶えてしまうかも知れない。」
「心配ご無用です。既に母とは星間通信で話ました。『すべては宇宙の法』と母はなにも心配していませんでした。それに、ユリーシャおばさんも居ますし。」と青年らしく破顔するセーンの顔は、これまた守が笑ったときにそっくりだった。
「今回の任務が終わったら・・・君のお父さんの話をゆっくりしよう。」
「ハッ!楽しみにしております!」と敬礼してセーンは退室した。

「古代艦長。目標ポイントに近づきました!」ディッツ副長からの声だ。
「すぐ行く!」古代は、制服を裾を整えながら、艦橋に下りた。

「ヤマト、アンドロメダとのリンク確認。」
「確認完了。」
「総員、戦闘配備。いつ引き込まれるかわからん。引きこまれたあとが勝負だ!」

前面のモニタが分割され、ヤマトとアンドロメダが映し出されている。
「いい船だ。」
ヤマトの艦橋にいない一抹の寂しさを感じながら、同時にこうしてヤマトに見惚れることができる幸運に感謝もしていた。

ヤマト、アンドロメダ、そして銀河の三隻は、未知の物体に「呑み込まれる」その時を静かに待った。
 
                               - 終わり -


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コメント

kazu

良いですね
脚本家になってしまってはいかがでしょう。

できましたら、地球連合艦隊旗艦はやはりアンドロメダⅡで山南修総司令、ほかに第一線に展開するヤマトや銀河とともに真田艦長のアキレスⅡ
、藤堂艦長のアルデバランⅡ、を希望します。
次回は、2202で多くの戦士が失われたため、時間断層で排出され続けた戦艦群の白アナ乗艦による自動化が進んでるんでしょうね。AIの人間臭いネットワークも見てみたい。

kirk1701mv

kazuさんへ
コメントありがとうございます!
(山城2199さん、場をお借りしちゃいます)
・山南さんに関しては、続編で出番を妄想したのですが、キャリア的になかなか現場には出せないかと思ってしまうところが、オッサンですねw
・続編では、白アナと赤アナで泣かせてみせます!

kazu

レスいただきありがとうございます
kirk1701mvさま
コメントいただきありがとうございました。
藤堂平九郎と芹沢虎鉄は、統幕くらいの背広組と制服組トップとして鎮座していただき、山南総司令には運用の要として序、中、終くらいに少しだけ登場していただき、第一線の運用責任者を古代くんにして、飲み込まれた後は現場にお任せ。みたいに妄想しただけです。すみません。2202などで指揮命令系統が大雑把なところも気にはなりましたので。赤アナも設定は面白そうです。リーダーにしてしまうと白アナが言うこと聞かなくなりそうです 笑。
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山城2199

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