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【コラボ記事】次回作予想・前編

皆様今晩は。
今回は以前よりお世話になっている「しんまちTV」様とのコラボ記事です。
以前、「しんまちTV」様が企画された「次回作予想」において、あるファンの方より非常に力作の大長編が投稿されました。
日曜日の投稿でも触れましたが、この度、「しんまちTV」様と作者様のご協力とご許可の下、当『ヤマトな日々」のブログで全編を公開することになりました。

本日、「しんまちTV]」様より送られてきた原稿を読んでみましたが、
まさに圧巻の一言!!

かなりのボリュームですので、2回に分けて公開いたします。
なお、今回の内容に関しての感想や批評に対しては、私からは一切返信いたしません(できません)のでご了承ください。
なお、随所に入っている画像は私はイメージで入れたものです。
それ以外は基本いじっておりませんのでご了承ください、

~ 承前 ~

無限広がる大宇宙・・・しかし、この宇宙の寿命は無限ではない。
 138億年前に生まれたとされるこの宇宙は、やがてそのエントロピーがゼロになり、
幾つかのクウォークが広大な空間を飛び回るだけの「死」を迎えるとされていた。
 しかし、幾つかの知的生命体の研究により、この宇宙のエントロピーの激増・激減を
防ぎ、その恒常性(=ホメオスタシス)を保とうとするシステムが存在することがわかった。
 死に瀕した宇宙は再びビックバンを起こし、それが繰り返される。いわゆる「サイクリック宇宙論」である。
 銀河系近傍で発生した「ガトランティス」とよばれる破壊・消滅を目的とした勢力と、「テレサ」や「アケーリアス」と名乗る「生み出す」ことを目的とした勢力との闘いは、
まさにこの宇宙のホメオスタシスの一現象だったのだ・・・。
 時は「地球」という惑星でいうところの2205年・・・。

~ 祝宴 ~

「まさかあなたと酒を酌み交わす日が来ようとは・・・・」
 古代進は、独特の尖った棘のような装飾が施されたガミラスのグラスを掲げた。
グラスの中の気泡の向こう側に、かつての好敵手が微笑んでいた。
 「私もだよ、古代。」かつてのガミラス永世総統、アベルト・デスラーもグラスを掲げた。

 この日、ローレン・バレル元地球大使のガミラス帝国首相就任を祝う宴に、今ではガミラス帝国の「象徴」的な地位に就き、行政の一線からは退いたデスラーと共に、同盟惑星の地球からの賓客として古代初め、藤堂、芹沢、森雪、島、真田、山本玲などガミラスに所縁のある者が招待されたいた。

 「次にこうして乾杯できるのは、君と雪の結婚式、になるのかな?」
少し離れた席で、ユリーシャ・イスカンダルやメルダ・ディッツたちと談笑する森雪にしばし視線を投げかけ、デスラーは心底楽し気だった。
 「い、いや・・・僕たちは・・・」と口ごもる古代。
 「君たちを救出するために、時間断層を破壊するか否か。それは僅差ではあったが、地球人の選んだ選択を我々ガミラスも、敬意を以て尊重し、受け止めた。
その結果、我々も物量に頼る生き方の虚しさを知るきっかけになったのだ。
恥じることはないぞ、古代。」
 「・・・・・。」何も言えない古代の横顔を見守りながらデスラーが続けた。
 「物質ではなく、それぞれの文化と人間性を共に高め合うことで栄えていく・・・そんな
生き方を、物質を生み出すだけの時間断層がなくなることで、二つの星の民が、自然に選ぶことが出来るようになったのだ。」
 「ありがとう、デスラー総統。よく考えてみます・・・時間は掛かりそうだけど。」
 「時間はある。若さとは希望だ。キーマンの分も、君たちには睦まじく生きて欲しい。
  私も、果たせなかった想いを・・・ガミラス星の未来に捧げるよ。」
透明な天井の向こうに見える、イスカンダルを見上げるデスラーの横顔はやや寂しそうだった。デスラーが想いを寄せたスターシャ・イスカンダルは両星の関係上、ガミラス側が招待を遠慮していた。
 「じゃあ、やっぱり?」
 「寿命が尽きつつあるガミラス本星、そして、イスカンダルの為に、新しい惑星を探すことに、私は残りの人生を費やすことにした。もちろん、武力ではなく、和平、相互利益を前提にね。私も君たちに随分影響されてしまったようだ。」
 「長い旅になるんでしょうね・・・。何かあれば、遠慮なく。」
 「ありがとう。古代。君はまず、君と・・・彼女の人生を。」デスラーは再び、離れたテーブルの森雪に向けて、再度グラスを掲げた。
 デスラーの好意に気付いた森雪は、控えめな会釈を返した。
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 数日後。デスラーは、タラン,バーガー,フラーケンそしてネレディア・リッケなど歴戦を共にした部下と共に、新天地を求めて出港して行った。
 その艦隊を見送りながら、古代は天空にあるイスカンダルを眺めた。

 地球を救ってくれた星・・・兄が生涯を終えた星・・・誇り高いイスカンダル、その女王スターシャは、地球-ガミラス同盟とは距離を置き、宇宙の法(さだめ)に星の運命を委ねる道をすでに選んでいた。
 だが、妹・ユリーシャ・イスカンダルやその側近、メルダ・ディッツの勧めには素直に従い、次世代を担う若き男女2名を「留学」という形で、地球-ガミラス同盟に派遣することで、同盟との関係には気を配ってもいた。

~ それぞれの艦 ~

  「目標小惑星に照準合わせ~!」
ガトランティス戦役で軌道が変わり、地球及びその植民星に降下する可能性のある小惑星を
演習目標にして、新造・アンドロメダの艦橋に副長のアナライザーの声が響く。
 艦長席では、真田志郎が泰然と腕組みをして各モニタを眺めている。

 アナライザーは、ガトランティス戦役で一度は「戦死」したが、ヤマト退艦時に佐渡酒造に運び出された個体を真田が再生したものである。
 アナライザーの記憶装置は、ヤマトのメインフレームとリンクされたRAM領域とは別に、
ハードウェアとして搭載されたROM領域があり、再生は簡単ではなかったが、損傷した一部
メモリを最新のAI世代のチップで埋め、何とか再生できた。
 その代わり、時々予測不能の反応を見せることになったが、真田はそこに懸念と、次世代のAIの可能性を見出し、副長として自身のそばに置くことにしたのだ。

 ガトランティス戦役から学び、艦橋の主要部署には人間を配した新造アンドロメダは的確に訓練をこなし、地球連邦軍の旗艦としての能力を備えつつあった。

 「宇宙戦艦ヤマト」は再整備され、銀河系に散在するガトランティス軍の残骸の調査・警戒に当たっていた。
 艦長は島大介。副長は南部が務め、旧ヤマトクルーの多くが乗艦していた。島に代わって航海長は、ガトランティス戦役で一度は「誅殺」された新型アナライザーが務めていた。
黒いボディを白く塗り替えられ「協働型AI」にロジックを修正された「白アナ」は、適度なユーモアもクルーに人気で、何よりボイスが女性に変更され、なかなか艶っぽいその声もあって、前任者の島に負けず劣らずの信頼を得ていた。
 「ワープ終了。機関・艦体とも異常、認められません。」新航海長の白アナの報告に艦長席の島が頷く。再整備されて以来、ワープ後の微振動も軽減されたヤマトは本当に乗り心地が良い。山崎機関長の技術もあるが、新任の徳川太助も父・彦左衛門の跡を継ぎ、日々山崎の技術を継承している。
 「いやあ、何度聞いても、航海長の報告には癒されますねえ~。前の航海長とはえらい違いだ。」と相原通信長が艦長席の島をからかうように声を弾けさせる。
 「白アナのボイスにほだされているようだから、お前は彼女と伸展しないんだよ!」と島がなじるのはいつものことだ。
 相原の「彼女」とは、あの「銀河」の元艦長・藤堂早紀である。相原と早紀は、高校で同じ科学部にいた先輩後輩で、手のかかるチャラ男だった相原を、先輩である早紀が面倒を見ているうちに、母親のいない反動からか、早紀に妙な母性本能が目覚めてしまい、気が付けば相原と肉体関係を持ってしまっていた。

 その後、ガミラス戦役やガトランティス戦役で、二人の距離は離れていたが、戦役後に地球で再会すると、戦役での緊張感の反動か、以前よりも深い仲になっていった。
 緊張感を強いられる任務から解放される僅かな時間、相原と存分に溺れることで、早紀は心のバランスを保っていた、ともいえよう。
 今では二人の仲も逆転し、階級では上の早紀が、相原に子供のように甘えることも多くなっていたが、さすがに長官の娘、という立場の違いが、相原にブレーキをかけていた。
 島は常々、そんな相原に発破をかけていたのだ。
-俺は雪をあきらめた。でも、理性では古代と雪の幸せを願ってはいても、二人を見ているといつも心のどこかがざわつくのも事実だ。相原。俺は友人として、お前にもっと自分に素直に、わがままになって欲しいんだよ・・・-
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「訓練生、集合っ!」副長メルダ・ディッツの号令で、「銀河」の艦橋に集合した地球-ガミラス連合軍の若き訓練生たちは、緊張の面持ちで艦長を待った。
上階の艦長室から滑らかに降りてくる艦長席に座った古代進は、下がりながら若いクルーたちの顔を素早く確認した。
地球人、ガミラス人と肌の色こそ違え、どの顔もこれからの艦隊での自分での人生に思いを馳せ、薄っすら上気しているように見えた。

「ご苦労!艦長の古代だ。これから1年、君たちの教官も兼ね、本艦の指揮を執る。各自、今までの訓練で身に付けた技術を存分に活かして欲しい。そして・・・地球、ガミラス、イスカンダルのそれぞれの文化を互いに学び、これからの銀河-マゼラン領域に生きる人々の魁になって欲しい。」

挨拶をしながら、訓練生の後列に、見覚えのある顔を見つけていた。イスカンダルからの二人の留学生、男性のセーン・イスカンダルと女性のサーシャ・イスカンダルである。

- 兄さん、兄さんの子供たちはこんなに立派に成長したよ。見てるかい?兄さん -

セーンとサーシャはスターシャが生んだ双子の兄弟である。父親は、古代守。
この二人は、絶滅の危機にあるイスカンダルの新世代として、メルダやユリーシャが渋るスターシャを説得して、軍事能力よりも、外交経験の一環として、今回の訓練に留学生として参加することになった。が、もちろん、基礎的な訓練はメルダたちに施されており、種族としての優秀さ相まって、戦闘艦のクルーとしてのレベルも充分になっていた。
 イスカンダル人のDNAの影響で、生後一年間で地球人では17歳に相当する年代まで成長する特性から、彼らは地球人年齢でいうところの20歳ぐらいに成長していた。

 セーン。フルネーム、セーン・守・イスカンダルは守に似た端正な顔立ちだが、身体は守るより大きく、シミュレーション訓練では戦闘指揮に適性を発揮していた。
サーシャ。フルネーム、サーシャ・澪・イスカンダルは、火星に没した叔母のサーシャによく似た美人で、卓越した分析力に加え、地球人が「予知能力」と呼ぶような直感力を持っていた。

 古代にとっては、この広い宇宙でたった二人の肉親である以上に、二人の可能性を開花させることに、軍人としての喜びを感じざるを得なかった。

 調査船「銀河」は、ガトランティス戦役後しばらくは、月修復の任に就いていたが、その後大幅に改修され、調査船兼戦闘艦として、波動砲装備も施され、地球連邦艦隊でも「異形」と評判の悪かった「銀河マーク」は撤去されていた。

 新宇宙の探査、戦闘と両方の訓練が可能な貴重な艦として、地球―ガミラス連合艦隊での訓練艦として就航、艦長は、バレル首相の強い意向もあり、古代進が選任された。
 古代進・森雪救出と引き換えに、膨大な物資を産み出す「時間断層」を失ったことに対する、国民投票時からの「反対派」の活動が未だ根強いことに、バレル首相が気遣った、という側面もある。
 さらには、古代進の兄、守の忘れ形見ともいえる二人の親族を通じて、ガミラスとイスカンダルの関係を強固にできれば、という外交出身の政治家としての思いもあった。

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コメント

kirk1701mv

掲載ありがとうございます!
山城2199さん、お忙しい中、またハイレベルな貴HPに拙文を掲載していただき、ありがとうございます!
挿絵まで挿入していただき、感激です。
「ヤマト」という媒体を通じて、多くの知己を得られたことに感謝しつつ、今後とも妄想を膨らませながら、楽しんでいきたいと思っております。

パステヤージュ

ちょぉぉおおおっと待ったぁ!
藤堂早紀はオレの嫁だ!
なんつってw
ヤマトⅢの例の空港秘話ですね。
それで以前にちょこっと調べてみたのですが、ヤマトⅢの相原君の恋人って藤堂早紀によく似た
藤堂晶子。どーん!
しかも
孫娘。ざっぱ~ん!
まぁ、大人の事情で設定がげふんげふん、、、
別人ぽい><
うん。実際のところ同一人物でいいんですけどねw
私自身も驚いて笑ってしまいました。あ。ちなみに「もしや・・・いやまさか」と思いましたが母は千昌で、ちょっぴりかすりましたが、セーフでした。
ここは相原君と早紀ちゃんにがんばって晶子ちゃんを産んでもらうことにしましょうw
そうなると相原君に「親子丼」疑惑が湧いてくるが、そこはまた今度の機会にじっくりお説教ですな。
時に、どーでも解決しなければならないワリと重大な問題が一つ。
古代君の二階級特進。どうしよっかwwww

今回は取り止めもなく、おふざけが過ぎました。

山城2199

Re: 掲載ありがとうございます!
kirk1701mv様、コメントをありがとうございます!
またこの度は、載を快くご許可していただき、こちらこそ本当にありがとうございました!!

> 山城2199さん、お忙しい中、またハイレベルな貴HPに拙文を掲載していただき、ありがとうございます!
> 挿絵まで挿入していただき、感激です。

いえいえ、勝手にイメージラストを製作してしまったのに、そのように言ってもらえて恐縮です!
今後ともよろしくお願いいたします
非公開コメント

山城2199

福岡に住むヤマトファンです。
よろしくお願いいたします。

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