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時間断層消滅の政治的理由

皆様こんばんは。
本日、Tジョイ博多で3回目の乗船をしてまいりました。
雨と休日が重なったせいかもしれませんが、座席は7割がた埋まっており2週目に入ってもなかなかの客入りの模様です。

しかし3回目となるとやはり色々考えながら見ることができますね。
今回の更新では視聴中にふと思いついた、時間断層消滅についての裏事情についてまとめてみたいと思います。

古代と雪の救出は国民の判断によるものだったのか?


最終話において、滅びの方舟に特攻した古代と雪がテレサ空間で生存していることが判明し、時間断層と引き換えに彼らを救出するか否かが国民投票に委ねられる事になりました。

レビューにおいては、この展開については結構批判的な感想が多いみたいです。
その主な内容は「たった二人の救出のため時間断層を消滅させるような馬鹿な判断をするか?」や、「そんな重要なことを(ガミラスの働きかけがあるとはいえ)国民投票の判断にゆだねるようなことは流石にしないよ」というものが多いようです。
これらの指摘は私ももっともだと思います。
事実、作中においても救出派の(事実上の)トップである真田自身が「全然割に合わない」と明言すらしています。

しかし本日の視聴でふと思ったのですが、そもそも古代と雪の件がなくとも、近い将来、地球とガミラスは時間断層を消滅させる判断をしたのではないかと思われます。
何故ならガトランティス戦役後の地球とガミラスにとって時間断層の存在はあまりに危険すぎるからです。
地球の軍部(芹沢派)は気づいていなかったのかもしれませんが、恐らく地球政府とガミラスは密かに時間断層を消滅させる口実や大義名分を探しいたのでないか。
そしてちょうど真田達がもたらした「古代と雪の救出」がその大義名分に使われ、国民投票は、反対を黙らせ円満に時間断層を消滅させるための政治ショーとして開催されたのではないかと思われます。
20190310_img001.jpg

ガミラスにとっての時間断層の危険性


それでは何故、ガミラスと地球はともに時間断層を危険なものと判断することになったのか。
まずガミラスの事情は簡単です。
時間断層をそのままにしておけば、地球が短期間でガミラスの軍事力を追い越すことは明白であり、宇宙のバランスを崩しかねないからです。

ガトランティス戦役においてガミラスにとっての最大の敵対勢力であったガトランティスが文字通り全滅しました。
これによってガミラスは当面は平和になると判断し、軍縮や国内の再整備、新しい移住先の探索など内政に力を入れる事に舵を切ったのではないでしょうか。
しかしそのようなガミラスにとって一番危険な要素となるのが時間断層です。

地球は今でこそ同盟国でありますが、つい4年前までは滅亡寸前まで追い込んだ惑星です。
2202の序盤ではまだガミラスの国力や軍事力や圧倒的に上であったため辛うじて友好状態を維持していられましたが、このまま時間断層を放置しておけば、国力や軍事力がガミラスを数年で追い越す可能性があります。
特に軍事力は、自己判断できる無人艦隊の開発まであと一歩と迫った状態であったことを考慮すると、時間断層をこのまま放置しておくと、数千、数万の無人波動砲艦が1~2年で誕生することになります。
こうなると、地球とガミラスの軍事力は完全に逆転してしまい、ガミラスへの復讐戦争をもくろむ強硬派が地球に台頭する可能性すらあります。

こんなことになってしまっては新しい移住先を探すどころではありません。
ガトランティスが消滅した現在、ガミラスがある程度の安定した平和を手に入れるためには、どうしても時間断層を消滅させることが不可欠です。
第26話でバレル大使が地球政府に外交攻勢をかけていたようですが、時間断層の大工場はガミラスもリースしていた以上、この外交攻勢は本国の指示であったことは間違いないと思われます(もちろん、ヤマトに対する借りを返すというのも嘘ではないでしょうが)

地球にとっての時間断層の危険性


一方、地球の方は別の理由で時間断層の大工場を持て余していたと思われます。
はっきり言えば、それは予算の問題です。
時間断層の大工場を維持するためには当然それに見合った予算が必要になります。
この金額自体は通常の巨大工場の維持費と大して変わらないと思われますが、ここで問題となるのは時間断層は10倍の速さで進んでいることです。
つまりこの大工場を維持するためには1年で同規模の巨大工場の維持費の10年分が必要になり、しかもそれが毎年要求される訳です。
芹沢たち軍はそれほど深刻には考えていなかったようですが、経済官僚なら間違いなく真っ青になるレベルです。
それでもガトランティス戦役以前ならば、直面する危機に対処するために復興予算を削減するなどして何とかやりくりしていたと思われます(それゆえ首都以外は再建が進んでいなかったと思われます)
しかし、ガトランティス戦役でガトランティスという敵対勢力が消滅し、後はガミラスとの友好を維持していれば当面の国防は安定します。
ガトランティス戦役で失った戦力にしても半年間で乗る人間のほうが足りなくなるレベルで回復したようですし、地球政府としてはこれ以上の金食い虫は不要であると判断しても不思議ではありません。

何故国民投票は必要だったか


以上から考えて、ガミラス政権と地球政府は双方とも異なる理由ではありますが、時間断層を消滅させねばならないという点では思惑は一致していたと思われます。
それならば何故、政治的判断ではなく、国民投票というものを開催する必要があったのか。
恐らくそれは維持派が多数を占める軍部からの批判を避けるためであったと思われます。

ガミラス戦役とガトランティス戦役の二つの戦役を経て、政府に対する軍部の発言力や影響力は地球政府の大統領とはいえ無視できないものであったことは明白です。
もし現大統領が政治判断で時間断層消滅を決断した場合、たちまち軍部からの猛烈な反対にあい、場合によっては失脚される可能性すらあったと思われます。

そのため、地球政府は「地球を救った英雄である古代と雪を救う唯一の方法」という口実を前面に押し出すことで「時間断層の消滅」という真の目的を隠し、しかもその判断を国民投票という形をとることで政府に対する批判の矛先をかわす狙いがあったと思われます。
真田さんは選挙結果までは操作できないといっていましたが、恐らく地球政府としては選挙結果を待つまでもなく「消滅」は決定事項であり、国民投票はまさしく政治的パフォーマンス以上の意味を持たない茶番であったわけです。
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とはいえ、真田さんをはじめとするヤマトクルーにとってはそのような政治的思惑はどうでも良かったかもしれません。
彼らはただ純粋に古代と雪を救いたかっただけであり、それゆえに芹沢さんも真田さんに対して「羨ましい」と言ったのかもしれませんね。




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コメント

ぺんぺん草

ハードSF宇宙戦艦ヤマト
時間断層消滅の政治敵理由のお話しは、子供の頃傾倒したSFマガジンの世界を思い出すくらいの理路整然とした内容で、パンフレットの解説コラムに記載されて、公式設定として認定される水準の解説です
この様な考察をされる方々が、2202の制作スタッフにおられて、制作の進行に障りの無い範囲(超巨大空母1㎞→3㎞、超重力レンズによる遠近法一万倍、ゴレム・各方舟の起動条件と人間の定義等々)で、設定の文章のみのrewriteを自らのヤマト愛に基づいて、ファンの為に行えば、2199並みの設定の適正度になったと、思いますが、諸事情は察します・・・

ところで、真田さんは選挙結果までは操作できないといっていました!

反対票が多数過半数の場合は、どうなるんですか?テレサ空間に放置?

其の先の未来は、テレサの時間樹が千々に裂けて、遠からず枯れ果ててお仕舞い!宇宙が滅びますよねぇ❓

最後の選択は、正しく為されました

鮫乗り

政治的ショー
山城2199さんの「政治的ショー」説に賛同致します。

付け加えるなら、
あの政治的ショーを、スターシャとユリーシャが見守っていたことから、ガミラス、地球双方の軍産複合体がこの魔法の箱を諦めるのに、イスカンダルの意向も大きく関わっているのでしょう。

ひょっとすると、スターシャが言っていた「ワタクシ達のような愚行」とは、波動砲だけではなく、時間断層の扱いも含まれていたのかも。


ここからは、別の視点から(笑)

結果は操作出来ない。
なぜなら、最初から決まっていたから(笑)
https://twitter.com/makomako713/status/1101426301737426944?p=v

アンドロメダ完成の異様な速さの辻褄合わせだけなら、もっと小さな断層をやっと1隻作れる工場に活用する設定で充分だったはず。

が、乱立する原発、大量の核兵器のメタファーとして、波動砲艦隊を作り出す為に、巨大軍事工場にする必要があった。

何より、さらばのリメイクとして、その先を描くのに必要だった。

結果、1作品としてはあり得ない程、兵器のハイパーインフレを起こしてしまった。
(250万隻とかあのサイズの彗星都市帝国が必要だったかは疑問ですが・・・)

次につながるヤマトを作るため、ハイパーインフレの元凶たる、時間断層とホロビノハコブネの消滅は、必然だった。

山南さんも言ってたでしょd(^-^)
【製作陣は】みんな気づいてる。この先、地球がどこへ行こうと、この道の先にはもう、ろくなことがない【続編しか作れない】んじゃないかって。

あ 

No title
確かにブログ主様のおっしゃる通りなんだろうけど、もったいない。
研究施設としては、これ以上に無いものだから、規模を縮小してでも残しておけば、GG以外の宇宙からの脅威に対抗する手段の開発拠点として使えただろうに。
えーと、お二人はどーすんのかって?・・・ゴメンナサイ

yoshirinn

No title
時間断層工場の10年分の予算をどうやって調達したのかは、他のブログでもよく取り上げられていて、確か「ガミラスが出した」と言うのがありました。ひょっとしてあのゼルグート級は時間断層で作られたのかもしれませんね。
ただガミラスの国力は地球の10倍なんてものじゃないだろうし、デラメヤ級強襲揚陸艦など船の自動化の技術はガミラスのほうが遥かに進んでいるようだし、ガミラスにとって、時間断層はそれほど魅力のあるものではないのかもしれませんね。

それと国民投票というのは、総じて政治ショーの色彩が強いです。クリミアのロシア編入、スコットランド独立、英国のEU離脱、スペインのカタルーニャ独立、そして日本の某地方など。もっとも、思惑通りに行かないことも多いですが。

今回はどちらが勝ったか明示されていないから、山城さんのおっしゃるとおり結果は最初から決まっていたのかもしれません。そうなると、あの大統領も結構タヌキですね。

Spiegel

時間断層消滅の訳
 こんにちは<(_ _)>

以前チラッと書いた様に時間断層が無くなるで有ろう事は予測し
事前にガミラス側の理屈は山城2199さんと同じ様に考えたのですが
地球側の理屈がイマイチ考えられなかったので、見終わってから
“製作側の希望”「(核を含む)兵器をこれでもかと言う程所有
している現況を自らの手で考え直した社会」を表したと言う風に
受け止めましたが、予算ですかなるほど(゚ー゚)(。_。)ウンウン。

行き過ぎる風

落とし所を見つけた・・・?
ブログ主さまの考察に唸らされました!

26話冒頭が半年後、国民投票から古代たちの
サルベージ準備で更に半年と想定して戦後約一年、
時間断層内では十年の時間が稼げたのですから
地球政府にとって十二分な兵器の生産、開発試験、
AIや無人化やサイボーグ技術研究等の進展の成果を
手に入れており、ここで色々厄介な時間断層を放棄して
戦後の民心を落ち着かせる方が現政権にとっても
都合がよかったのでしょう。

それに地球の近傍に残されたガトランティスの兵器群や
滅びの方舟の残骸を回収調査して古代アケーリアス文明の
オーバーテクノロジーを獲得するためにリソースを
注ぎ込むことに軍も軍需産業も食指を動かしているのでは
ないでしょうか。

真田さんも科学者としての好奇心を抑えられず
そのプロジェクトに参画して・・・(^。^;)

山城2199

Re: ハードSF宇宙戦艦ヤマト
ぺんぺん草様、コメントをありがとうございます

> 時間断層消滅の政治敵理由のお話しは、子供の頃傾倒したSFマガジンの世界を思い出すくらいの理路整然とした内容で、パンフレットの解説コラムに記載されて、公式設定として認定される水準の解説です

過大なるお褒めのお言葉の言葉、ありがとうございます。
実は地球の事情についてはもっと複雑な事情があると考えているのですが、それを言い出すと長くなりますので、時間ができたときにまたまとめたいと思っています。

> ところで、真田さんは選挙結果までは操作できないといっていました!
> 反対票が多数過半数の場合は、どうなるんですか?テレサ空間に放置?

恐らく選挙はどう転んでも地球政府が廃止を決めていた以上「廃止が多数を占める結果」になったと思います
権力者がその気になれば選挙結果などいくらでも操作できますから(邪悪な笑い)
たとえば、存続派の票がミスが重なって無効票に入れられてしまうとか、なぜか廃止賛成の票に変わっているとか・・・

山城2199

Re: 政治的ショー
鮫乗り様、コメントをありがとうございます。

> 付け加えるなら、
> あの政治的ショーを、スターシャとユリーシャが見守っていたことから、ガミラス、地球双方の軍産複合体がこの魔法の箱を諦めるのに、イスカンダルの意向も大きく関わっているのでしょう。

確かに!
ガトランティス戦役中は状況が状況だけに黙っていたでしょうが、戦役が終結して平和が訪れた以上、イスカンダルが波動砲問題などを公式に問い詰めてきそうですしね。
古代たちが帰還したとき出迎えの艦隊に1隻も波動砲艦隊構想の艦がいなかったことからヤマトが古代たちを迎えに行っている間に色々あったのかもしれません(苦笑)


> ここからは、別の視点から(笑)
> 結果は操作出来ない。
> なぜなら、最初から決まっていたから(笑)
> https://twitter.com/makomako713/status/1101426301737426944?p=v
> 次につながるヤマトを作るため、ハイパーインフレの元凶たる、時間断層とホロビノハコブネの消滅は、必然だった。

> 山南さんも言ってたでしょd(^-^)
> 【製作陣は】みんな気づいてる。この先、地球がどこへ行こうと、この道の先にはもう、ろくなことがない【続編しか作れない】んじゃないかって。

いつも情報提供ありがとうございます!
まあ時間断層は完全に反則設定ですからね。
残してしまうと後々まで影響してしまうので、本当に次を考えているならば早々に消したほうが良いというのは正解だと思います。

山城2199

Re: No title
あ様、コメントをありがとうございます。

> 確かにブログ主様のおっしゃる通りなんだろうけど、もったいない。
> 研究施設としては、これ以上に無いものだから、規模を縮小してでも残しておけば、GG以外の宇宙からの脅威に対抗する手段の開発拠点として使えただろうに。

個人的には地球には「時間断層潰そう派」がもともと多数いたと考えています。
どうして彼らがそのように考えていたかについては別に一本考察記事を書こうと思っています。
恐らく今週の金曜か土曜日に執筆することになると思いますので、私の見解はそちらのほうでまとめたいと思っています。

山城2199

Re: No title
yoshirinn様、コメントをありがとうございます

> ただガミラスの国力は地球の10倍なんてものじゃないだろうし、デラメヤ級強襲揚陸艦など船の自動化の技術はガミラスのほうが遥かに進んでいるようだし、ガミラスにとって、時間断層はそれほど魅力のあるものではないのかもしれませんね。

白色彗星同様、「あれば便利だがなくても特に困らない」レベルの存在だったと思います。
今回のガトランティス戦役のようにっ短期間で戦力をそろえなければならないときは必須でですが、普通はそのような状況になることはほとんどないですからね~。

> それと国民投票というのは、総じて政治ショーの色彩が強いです。クリミアのロシア編入、スコットランド独立、英国のEU離脱、スペインのカタルーニャ独立、そして日本の某地方など。もっとも、思惑通りに行かないことも多いですが。

確かに(汗)
ただ票の不正はどこの国でも普通に起こっているのことですので、今回の選挙も大統領の暗躍が密かにあったのかもしれません(笑)

山城2199

Re: 時間断層消滅の訳
Spiegel様、今晩は。
コメントをありがとうございます

> 地球側の理屈がイマイチ考えられなかったので、見終わってから
> “製作側の希望”「(核を含む)兵器をこれでもかと言う程所有
> している現況を自らの手で考え直した社会」を表したと言う風に
> 受け止めましたが、予算ですかなるほど(゚ー゚)(。_。)ウンウン。

恐らく製作サイドの意図はSpiegel様の解釈で間違いないと思います
ただ私はひねくれていますので、もっとリアルな事情を考えてしまうのです(笑)
ただ政治家が一番すばやく動くのはお金に絡んだ問題と言うのはいつの時代も変わらない真理です(爆笑)

山城2199

Re: 落とし所を見つけた・・・?
行き過ぎる風様、コメントをありがとうございます

> ブログ主さまの考察に唸らされました!

どうもありがとうございます
>
> 26話冒頭が半年後、国民投票から古代たちの
> サルベージ準備で更に半年と想定して戦後約一年、
> 時間断層内では十年の時間が稼げたのですから

そうですね、準備期間を考えるとさらに半年は経過した可能性はあるのですね・・・
ここまでは考えていませんでした
現在の日本で災害が起きてもだいたい10年も炊けば復興はひと段落尽きますので、ちょうどいい時間ですね
こう考えるとヤマト帰還がガトランティス戦役から半年後と言うのはなかなか上手い時間設定です。

> それに地球の近傍に残されたガトランティスの兵器群や
> 滅びの方舟の残骸を回収調査して古代アケーリアス文明の
> オーバーテクノロジーを獲得するためにリソースを
> 注ぎ込むことに軍も軍需産業も食指を動かしているのでは
> ないでしょうか。

案外この辺が次回作の伏線になっているのかもしれません!
非公開コメント

山城2199

福岡に住むヤマトファンです。
よろしくお願いいたします。

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