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地球は演習場兼実験場だった!?

皆様今晩は。
「過去の検証記事再アップ」企画、今回がラストになります。
今回の記事は書いた当時はかなり自信のある検証だったのですが、2202における設定によって完全に否定されてしまいました(苦笑)
現在ではもはや無意味な考察ではありますが、自分自身も結構気に入っている内容であり、闇に葬るのももったいないので再アップする事にいたしました。
あくまで2199時点での検証であったということを踏まえた上で呼んでいただければ幸いです。

20190112_img002.jpg
2199の設定の一つにガミラス艦隊が「第二次火星沖海戦」に敗北した事により地球への直接攻撃を諦め、遊星爆弾攻撃によるロング攻撃に切り替えた・・・というものがあります。
しかし、この遊星爆弾によるロング攻撃は、火星沖海戦の結果とは全く関係なく、ガミラスにとっては規定路線だったのではないでしょうか?
その根拠としては、次のようにガミラスの行動が不自然であったからです。
①「第二次火星海戦」で損害を出したとはいえ、ガミラスは戦力や技術力ではなおも圧倒的優位を保っており、消極策に切り替えるのは不自然。
②遊星爆弾戦略に切り替えた結果、地球討伐は6年もの長期化しているのにもかかわらず、その点についてはあのゲールですら問題にしていない。

特に「第二次火星海戦」の結果、地球側の戦力はほぼ尽きており、健在なのは沖田率いる極東艦隊程度です。
本当に地球本土攻略を考えているならば、まさに総攻撃に出るチャンスと言えます。
むしろここで消極策に切り替えてしまえば、地球サイドに戦力の回復を許してしまうことになります(実際、戦いが長期化してしまったことにより、新型宇宙戦艦「ヤマト」の完成を許してしまった)
また、いくら慎重策とはいえ、技術力や戦力が大幅に劣る相手を討伐するのに6年という長い時間をかけてしまうような指揮官は、明らかに「戦意不足」として更迭の対象になります。
ところが、この点については人一倍責任を気にする直属上官のゲール銀河方面司令長官ですら問題視していません。
以上のことから考えて、地球討伐の長期化は明らかにガミラスの意図したものとしか言いようがありません。
では、ガミラスはあえて戦いを長期化させて何を狙っていたのか?
結論から言えば、おそらくガミラスは地球を巨大な演習場兼実験場にしていたのではないでしょうか。

演習場としての地球


そもそも銀河系はガミラス本土から非常に遠く、またゼーリックの後ろ盾があるとはいえ、実戦指揮官としては有能とは言いがたいゲールを方面軍司令官にしているあたり、帝星司令部にとってはそれほど重視されている場所ではないことを伺わせます。
実際、地球討伐を命じたデスラー自身、腹心のセレステラから報告を受けてやっと「ああ、そういえば・・・」と思い出すレベルでした(第6話)
ところがそのような銀河系に、ガミラス軍はかなりの戦力を割いています。
しかも、現時点で明らかになっている限り、銀河系には地球以外にまともな戦力を持った星はないにもかかわらずです。
無論、戦力が有り余っているならばそれも不思議ではありませんが、実際は、主戦場である大小マゼラン内ですら戦力や人材の不足が問題視されています。
なぜ、ガミラスはこのような不思議な配置をしているのか。
考えられることはただひとつ、ガミラスにとって銀河系は巨大な後方基地であり、地球討伐は新兵などのレベル上げに格好の訓練として利用されていたのではないでしょうか。
つまり、ガトランティスなどガミラスに匹敵するような敵対勢力が確認されない銀河系は、ガミラスにとっては安全に新造艦や新兵のテストや訓練が行える場所であり、とくに一定の戦力を保持しながらも、技術力は大幅に劣る地球は格好のトレーニング相手であったということです。
ガミラスでは新兵や新造艦をまず銀河方面軍に配置し、地球艦隊を相手にした戦いで錬度を上げ、一定のレベルに達したら各戦線に配置転換されるというサイクルを行っており、銀河方面軍司令部はその管理・運用を主な仕事にしていたのではないでしょうか。
実際、銀河方面軍指定長官のゲールは18話での観艦式における調整能力を見ても分かるとおり、そのような管理・運用は得意な人物であり、教育部隊の責任者としては(性格はともかく)まさに適材適所といえる配置です。
また、あくまでも地球艦隊をトレーニング相手として扱っているならば、地球討伐の長期化はむしろ望ましく、地球艦隊を反抗作戦が取れない程度に撃破したら、あえてとどめは刺さず、時間を与えて戦力の回復を許していたことにも説明がつきます。

実験場としての地球


地球艦隊を絶好のトレーニング相手として利用していたガミラスですが、もう1つ、地球そのものも新兵器の実験場にしていた節が見受けられます。
この新兵器とは、ガミラス産の植物を毒ガス兵器に転用することです。
2199の遊星爆弾には毒性植物の種子が仕込まれており、遊星爆弾が地球上に落下すると、種子が散布されて繁殖を開始し、その毒ガスが地下にこもった人類を追い詰めていました。
20190112_img003.jpg
ところが、ガミラスは他の星ではこのような毒ガス兵器を使用した形跡は見受けられません。
ということは、この兵器の使用は地球が最初であったということです。
おそらく、8話でガス生命体を兵器として使用したようにデスラー総統が惑星殲滅用の毒ガス兵器としてガミラス産植物の転用を思いつき、その効果などを試すべく植物の改造プラントとして帝星の一部を浮遊大陸基地として木星に設置して地球への攻撃に使用するようにシュルツに命じたのではないか。
この仮説は3つの点で非常に説得力があると思います。

まず第1に、この毒性植物兵器の使用をわざわざ地球に行ったのかといえば、大小マゼラン内の惑星で行うと、イスカンダル(特にスターシャ)がすぐに気づいてしまい、猛烈な抗議が来ることが予想されたからです。
イスカンダルの思想を宇宙全体に広げるとする「イスカンダル主義」を勢力拡大の口実にしているデスラー総統にとって、スターシャの抗議は完全に無視するわけにはいかず、下手をすると十分なデータが集まる前に中止追い込まれかねません。
デスラーとしてはそのような状況を避けるべく、イスカンダルの眼の届かない銀河系の辺境である地球でひそかに実験を行ったのではないでしょうか。
実際、このガミラスの行為にイスカンダルは4年近く気づかず、気づいたときには地球は滅亡直前まで追い込まれていました。

第2に、地球討伐がザルツ人部隊に任されたのにも説明がつきます。
おそらく地球討伐に毒ガス兵器の使用をデスラーに命じられたとき、軍首脳部はそのような汚れ役は2等ガミラス人であるザルツ人の部隊にやらせるのがちょうどいいと考えたのではないでしょうか。
そもそも旅団長であるシュルツは、ドメルの指揮下でそれなりに軍功をあげていたことが分かっています。
ドメルの指揮下でザルツの部隊が活躍しているのは面白くないので、毒ガス兵器の使用という汚れ役を押し付けることでザルツ人部隊の名誉も汚す。
2等ガミラス人を見下す傾向のある純粋ガミラス人たちがこのように考えても不思議はありません。

第3に、辺境にわざわざ帝星の一部を切り離した浮遊大陸基地を設置した理由です。
この理由として、兵器として転用する植物の育成には、ガミラスの土地が不可欠であるため、一部を切り離して浮遊大陸基地としたと考えると納得がいきます。
普通に考えるならば、コストパフォーマンスに見合わない行為ですが、この毒ガス兵器の実験が1で述べたようにイスカンダルの眼をごまかして行わなければならなかったものである以上、苦肉の策であったといえます。
なお、デスラーにとってはこの浮遊大陸基地は第2バレラス建造に必要なテストの一環(例えば巨大な質量の移動・ワープ実験など)であり、彼にとってはテスト後の廃物利用程度の認識であったと思います。

以上のように、第二次火星海戦後、なおも地球がガミラスと戦い続けることができたのはあくまで地球に演習場や実験場としての存在価値を認めたガミラスの都合によるものであったと考えるのが妥当です。
知らぬが仏とはいえ、地球は徹頭徹尾ガミラスに利用されていたのであり、まさにお気の毒様としか言いようがありません。
しかし一方で、ガミラス自身がもたらした戦争の長期化が、宇宙戦艦ヤマトの完成を許し、さらにイスカンダルの介入を招いてしまったのですから、巨大な墓穴を掘ってしまったともいえます。

<2019/01/12追記>
この内容は2199限定であるならばかなり説得力があったと思うのですが、2202で「遊星爆弾が地球移住のための惑星改造であった」という設定が登場したため、この内容は否定されることになりました。
とはいえ、浮遊大陸が第二バレラスのデータ収集用だったのではないか、というのは現在にでも可能性の一つとしてあると思っています。


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コメント

ぺんぺん草

本当なら和平なんて到底無理な、酷くて非道いお話です
色々数多くのヤマトのお話の中でも、ガミラスの目的が地球実験演習説と云うのは、唯一初めて読みましたが、記事を読ば読むほど、納得します

デスラー総統も奥さん(スターシャ、願望か?少しは脈有るぅ?)が恐くて、遠い地球で、火遊び(毒ガス・波動砲!?の実験と実戦訓練)をしていたのかなぁ?

デスラー総統復活の為に消えて逝くのは、仕方無いとは言うものの、せめて劇場BR即買のコアなヤマトファンには、一度読んで欲しいお話だと思います

鮫乗り

遊星爆弾と浮遊大陸
山城2199さん、こんにちは。

2202の「遊星爆弾が地球移住のための惑星改造であった」 と「ガミラス人が本星を離れて長く生きられない」と言う設定は、2199の世界観の中ではちぐはぐ感が強いですよね。

・ガミラス建国1000年、惑星国家として栄えて来た
・400年以上前ゲシュタムの門の管理をして来た
・イスカンダル主義の拡大のため宇宙を飛び回っている
・DNA は地球人と同じ


キーマンの 「外宇宙勤務が長くなると肌身で分かる。我々生粋のガミラス人はガミラス星を離れて長くは生きられない」 と言うセリフとは裏腹に、そんな素振りは誰も見せていない。

地球の侵攻の理由は山城2199さんの考察の方がしっくり来ると思います。

2199の不可解なデスラーの行動は、以前にも書いたように、
http://movieandtv.blog85.fc2.com/blog-entry-468.html
の考察が断然説得力があると思います。


あと、2199で、浮遊大陸はガミラス本星外殻を移植した設定なんですよね。
あんなデカイもの、どうやって運んだのですかね?

瞬間物質移送機も完成前な気がするし、ゲシュタムの門もくぐれないですよね。

大量の艦隊で浮遊大陸を取囲み、アンドロメダのトランスワープみたいに、重力アンカーで固定してジャンプするのかなぁ?


山城2199

Re: 本当なら和平なんて到底無理な、酷くて非道いお話です
ぺんぺん草様、コメントありがとうございます
> 色々数多くのヤマトのお話の中でも、ガミラスの目的が地球実験演習説と云うのは、唯一初めて読みましたが、記事を読ば読むほど、納得します

地球攻略にガミラスがあまりに時間とコストをかけていますので、移住目的ではなければなにか?と疑問に思いたどり着いた結論でした。
まさか2202で移住設定が復活するとは(苦笑)

> デスラー総統も奥さん(スターシャ、願望か?少しは脈有るぅ?)が恐くて、遠い地球で、火遊び(毒ガス・波動砲!?の実験と実戦訓練)をしていたのかなぁ?

ええ、浮気は出張先で・・・という感覚に近いのではないかと(違うか?)
しかしそれだけ苦労して隠しても結局ばれてしまうのも一緒ですね

> デスラー総統復活の為に消えて逝くのは、仕方無いとは言うものの、せめて劇場BR即買のコアなヤマトファンには、一度読んで欲しいお話だと思います
ありがとうございます。
そう言って頂けるとこの検証も浮かばれます。

山城2199

Re: 遊星爆弾と浮遊大陸
鮫乗り様、こんにちは。
コメントをありがとうございます。

> 2202の「遊星爆弾が地球移住のための惑星改造であった」 と「ガミラス人が本星を離れて長く生きられない」と言う設定は、2199の世界観の中ではちぐはぐ感が強いですよね。

そうなんですよね。
検証していて思ったのですが、2202は2199に描かれた設定をガン無視しているところもあり、2202の設定と2199の設定のつじつまを合わせるのがすごく大変です(いくら2202の目的が2199の否定だからといって一応続編なのですから設定まで無視しないで欲しいと思います)。
小説版の執筆もそれで苦労して遅れているとか。
すごく納得できます。

> 2199の不可解なデスラーの行動は、以前にも書いたように、
> http://movieandtv.blog85.fc2.com/blog-entry-468.html
> の考察が断然説得力があると思います。

私もこの説は好きです。
というよりも前章の設定を無視して移住設定を復活させるのではなく、この論文のような感じでフォローすればよかったのではないかと思います。
実際移住に関しては、2199で他所の惑星にガンガン植民地を作って移住していますので、2202の設定と矛盾しているんですよね~

> あと、2199で、浮遊大陸はガミラス本星外殻を移植した設定なんですよね。
> あんなデカイもの、どうやって運んだのですかね?
> 瞬間物質移送機も完成前な気がするし、ゲシュタムの門もくぐれないですよね。
> 大量の艦隊で浮遊大陸を取囲み、アンドロメダのトランスワープみたいに、重力アンカーで固定してジャンプするのかなぁ?

これについては私なりに考察いたしております。
丁度よい機会ですので、近いうちに文章にまとめようと思っております。
よろしくお願いいたします。

kazu

ガミラスにとっての地球
銀河系まで進出できるガミラスにとって、辺境の、しかもワープすらままならないような地球は、ガミラス本星の寿命が尽き掛けていたにしても、おそらく類似の惑星の一つだったのかもしれないですね。
そこには人類がいたので先遣隊を派遣して、山城2199さんの仰るように実験場にしていた。反撃してきても大したことない感触を得たでしょうからね。
ここで、地球をガミラス星人移住先として選定し環境を変えるため、遊星爆弾攻撃を行ったとしたら、地球が火星との争いの避難のため作った地下都市が、ガミラス本星と同じ地下に潜り込んで住むスタイルが馴染みやすかったという理由があったかもしれません。これは半分冗談ですが。
でも、なぜ地球にしたのか?というそもそもの理由は判然としませんが、太陽までの距離、大きさなど、もしかしたら優位な天体が他になかったのかもしれず、他の武装勢力の手が及ばず、国家再建がやりやすかったなどがあったのではないでしょうか?浮遊大陸は、動植物の移送のための手段だったかもです。(宇宙空間での環境保全はこの際後回しに)
詰めが甘く、ヤマトに潰される羽目になったのは、ガミラスらしさとも言えなくもないですね。

山城2199

Re: ガミラスにとっての地球
kazu様、合理的な解釈をありがとうございます
> 銀河系まで進出できるガミラスにとって、辺境の、しかもワープすらままならないような地球は、ガミラス本星の寿命が尽き掛けていたにしても、おそらく類似の惑星の一つだったのかもしれないですね。
私も地球は同時進行でガミラス化を進めていたキープの一つであったという説に賛成です。
しかも2199のデスラー総統の反応を見る限り、あまり有望株ではなかったようですね。

> でも、なぜ地球にしたのか?というそもそもの理由は判然としませんが、太陽までの距離、大きさなど、もしかしたら優位な天体が他になかったのかもしれず、他の武装勢力の手が及ばず、国家再建がやりやすかったなどがあったのではないでしょうか?浮遊大陸は、動植物の移送のための手段だったかもです。(宇宙空間での環境保全はこの際後回しに)

恐らく移動手段兼都市の再生の手段が第二ガミラスだったのではないでしょうか?
ガミラス化した星に住民を乗せた第二ガミラスで移動、着陸すればそれだけで遷都はすべて終了ですからすごく合理的です。

> 詰めが甘く、ヤマトに潰される羽目になったのは、ガミラスらしさとも言えなくもないですね。
これは流石に不運だったとしか言いようがないですね
ワンサイドゲームで勝利できていた相手がイスカンダルの助力があったとはいえ、数年で自分たちに追いつくなんて普通は予想も出来ませんし(この意味ではヤマトの一報をきいたゲールの反応は極めて当然です)。

勘助

No title
いやあ、いいですね、素晴らしい考察です。ガミラスフォーミングの話は2199でも真田や雪が個的見解としてののセリフでは言っていますが、はっきり公式設定というほどでもないような微妙なところですよね。(対比するように火星のテラフォーミングの話は本編でも組み込まれていましたが)2199の設定を全否定するような22φ2の暴挙は私は赦せません、、、(昔からそうですが、ヤマトのそういう新作の作り方はいい加減もうやめてほしいのですが笑)浮遊大陸は近くに本星と同じ大地が無いと生きていけない?な後付22φ2設定と妙に合致してしまいますが、、、確かにあの質量=オーストラリア大陸ほどのものをどう運んだのか!?第二バレラス級の建造物を運用できるのであれば、ゲシュタムの門まで三か月かかって運び、門へ放り込めば←どうするのかはわかりませんw後は勝手に出口に向かって進むとか!?考えるだけで楽しくなってきますね~

山城2199

Re: No title
勘助様、コメントをありがとうございます
> いやあ、いいですね、素晴らしい考察です。ガミラスフォーミングの話は2199でも真田や雪が個的見解としてののセリフでは言っていますが、はっきり公式設定というほどでもないような微妙なところですよね。
2199で描かれた限りでは地球移住は完全に地球サイドの見解で、ガミラス自身は地球移住は特に考えていなかったように見えるんですよね。
それに勢力圏の各惑星に植民地を作って移民を進めていましたし(この辺はローマっぽいです)、明らかに2202と矛盾している描写もあります。
正直、2202の製作陣はきちんと2199を見ているのか気になるレベルです。
もっとも副監督からして2202は「2199の否定を目指している」と言っているようですので(続編なのに前作を否定するというのはどういうことでしょうかね?)、端から無視するつもりだったのかもしれませんが。
非公開コメント

山城2199

福岡に住むヤマトファンです。
よろしくお願いいたします。

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